お手入れの前に:同じ素材でも製品によって適切な方法は異なります。製品の取扱表示がこの記事の内容より優先します。判断に迷う場合は安全にお手入れするためにをご確認ください。

薬剤は必ず目立たない場所で試してから使い、製品自体の使用上の注意(換気・混ぜてはいけないもの)をご確認ください。

メッシュ靴を濡らすか決める図 表面に砂や粉塵だけが付いているときは乾いたブラシ、払っても灰色の汚れが残るときはシューシャンプー、糸のほつれや剥がれが見えるときは製品の取扱表示を確認するという判断図 メッシュの汚れは、見え方で道具を分ける 表面に乾いた砂や粉が乗っている→ 靴紐と中敷を外し、乾いたシューズブラシか予備の歯ブラシで払う 払っても灰色の汚れが目に残る→ 水かぬるま湯で湿らせ、シューシャンプーでゴシゴシせずに洗う 糸が浮く・ほつれる・接着部が剥がれている→ 汚れ落としを急がず、製品の取扱表示を確認。強くこすると傷みが広がる熱いお湯への長時間の浸け置きは避ける

砂場や未舗装の道を歩いたあと、メッシュの細かな穴が灰色に見えることがあります。ここでいきなり靴全体を濡らすと、乾いた砂まで編み目の奥へ押し込みかねません。まず乾いた粒を外へ出し、それでも残った汚れだけを洗う。この順番なら、シューズブラシとシューシャンプーの役割が混ざりません。

靴紐と中敷を外し、砂や埃を先に落とす

ASICSはシューズの手入れで、まずシューレースを外し、中敷が取り外せる場合は外してシューズの中にたまった汚れをよく取り除き、砂や埃をしっかり落とす流れを案内しています。[G01] 靴底の溝に残った砂を室内で落とすと床へ広がるので、屋外かシンクの上で行うのが扱いやすい場所です。メッシュの甲と靴の内側では、同じ砂でも出てくる場所が違います。

表面の粉塵には、乾いたシューズブラシか清潔な予備の歯ブラシを使います。毛先をメッシュへ押し込むのではなく、編み目の流れに沿わせて短く動かしてください。砂粒が取れてメッシュ本来の色に戻るなら、ここで止めて構いません。水を使わない手入れなら、乾燥を待つ時間もありません。

靴紐と中敷を外して砂と粉塵を払い、残る汚れだけをシューシャンプーでやさしく洗う順番を示す図

灰色の汚れが残ったときだけ、シューシャンプーへ進む

ブラシで払ったあとも、メッシュの目が灰色のままなら、水かぬるま湯で十分に湿らせ、シューシャンプーをスポンジなどに付けて泡立てながら洗います。[G01] ASICSはブラシなどで「ゴシゴシ」と力強く洗うと素材を傷め、メッシュは毛羽立つおそれがあるため避けるよう案内しています。[G01] 洗浄液を使うのは、砂を落とすためではなく、繊維に残った細かな汚れをゆるめるためです。

熱いお湯に長時間つけると色落ちの恐れがあるため、水かぬるま湯を使ってください。[G01] 力を入れて素早く済ませようとせず、汚れが1回で消えなくても力を足さないでください。甲の一部だけが汚れているなら、その部分だけから始めると、靴全体を必要以上に濡らさずに済みます。なお、漂白剤や特定の洗浄成分の可否については今回参照した一次資料では確認できておらず、使う場合は洗剤の表示を別途確認してください。

砂ではなく傷みが見えるなら、洗う前に表示を見る

ブラシを当てたときに糸が浮く、ほつれが広がる、アッパーとソールの接着部が剥がれている。この場合は粉塵を取る作業と、靴を直す作業を分けて考えます。洗い方は素材だけで決められず、メーカーや製品ごとの取扱表示が優先です。表示に洗浄可否や使える洗剤の指定があれば、そちらに従ってください。

メッシュは風が通る一方で、砂が目に残ると見た目がくすみます。だからこそ、濡らす前のブラシが最初の一手です。靴底の泥、アッパーの粉塵、繊維に残った灰色の汚れを順に分けると、どこで手入れを止めるかも見えやすくなります。

出典