お手入れの前に:同じ素材でも製品によって適切な方法は異なります。製品の取扱表示がこの記事の内容より優先します。判断に迷う場合は安全にお手入れするためにをご確認ください。

洗濯機・乾燥機の使用は、製品が「洗濯機洗い可」と表示している場合に限ってください。表示がない場合は手洗いか専門店をご検討ください。

洗える日より、洗えない日のほうが先に来ます

子供の靴は、平日の朝に必ず一足いります。においが気になった日の夜に洗ったとしても、翌朝までに乾いている保証はありません。替えの靴が一足あるかどうかで、その週にできることは変わってきます。まずは洗えない日に、足を洗って乾かし、清潔な靴下へ替え、靴を風に当てるところから始めてください。強い香りで覆う手は、いちばん後ろに置きます。

においの出どころは、靴だけではありません

UK National Health Serviceは、足のにおいについて、汗と細菌の蓄積などが主な原因になり得るとしています。そのうえで、靴を乾かしてから履くこと、同じ靴や靴下を連日使わないことを案内しています。[K01] U.S. Centers for Disease Control and Preventionも、足と指の間を清潔で乾いた状態に保ち、靴下と靴を定期的に替えることを、足の衛生として挙げています。[K03]

二つの案内に共通しているのは、対象が靴だけではないところです。足と靴下と靴が並んでいます。この並びは、洗えない日にこそ効いてきます。靴に手を入れられない日でも、足を洗ってよく乾かすことと、清潔な靴下へ替えることは、その日のうちにできるからです。靴のほうは、履いた後に風の通る場所へ出しておき、翌日は別の靴を履かせるという形でしか手が入りませんから、洗える日が来るまでのあいだ、においを増やさない役割の大半は、足と靴下の側が受け持つことになります。

子供の足と靴について帰宅後、湿り、泥汚れ、翌朝、皮膚症状の各時点で行うことを示す図

上の図は、帰宅後から翌朝までの時点ごとに何をするかをまとめたものです。個別製品の取扱表示を置き換えるものではありません。

靴に手を入れられる日は、素材の表示が先です

洗う日が取れたとき、洗い方より前に見るものがあります。ここは順序に意味があるので、手順として並べます。

  1. タグ、箱、商品ページで洗濯機・手洗い・中敷きの洗浄可否を確認する。
  2. 革、スエード、装具対応靴などは一般的な布靴と同じ方法にしない。
  3. 洗える中敷きだけを外して処置できるか確認する。
  4. 洗浄後は形を整え、直接熱を避けて完全に乾かす。

Northern Care Alliance NHS Foundation Trustは、子供の装具靴について、革はポリッシュ、スエードやヌバックはブラシと、素材ごとに手入れを変えて案内しています。乾燥についてはラジエーター等の直接熱を避け、自然乾燥するよう求めています。[K02] これは装具靴向けの資料なので、個別の製品では処方元やメーカーの指示が優先します。

表示が確認できない靴を毎日丸洗いするのは、この順序を飛ばすことにあたります。湿ったままの中敷きを戻すのも同じで、乾かすためにやったはずの作業が逆へ働きます。市販の消臭・除菌製品についても、全素材・全年齢へ共通で使える濃度と頻度を示した資料は、今回確認した範囲では見つかっていません。ですからこの記事では、使う量や間隔の目安までは書きません。強い香料や薬剤へ手を伸ばす前に、素材表示の確認と乾燥が済んでいるかを見てください。

子供靴を洗える日に、表示確認から乾燥までを行う順番を示す図

においの強さからは、子供の皮膚に何が起きているかまでは分かりません

においが強いことと、皮膚に何かが起きていることは、別の話です。においの強さだけから、細菌、真菌、多汗といった原因を判別する基準は、今回確認したどの案内にも示されていません。あなたの子供の足に、かゆみ、赤み、皮むけ、痛みが出ているなら、それはもう靴のにおいの話ではありません。医療者へ相談してください。この記事が扱うのは、足と靴下と靴を乾いた状態へ戻すところまでです。

出典